Discord掲示板が主流の今、あえて昔ながらの掲示板という形にしている理由
サイトの概要は「当サイトについて」、運営の考え方は「安全な居場所って何だろうとこねくり回しながら運営している」や「TSUNAMENTALの運営方針とモデレーションの考え方」で書いてきました。
この記事では、そもそもなぜこの「昔ながらの掲示板」という形を選んでいるのか、設計上の話を書いてみます。
時代に逆行しているのは自覚しています。
ですが、それでもこの形にした理由がありました。
いまの友達募集・仲間募集の主流
いまのネットでの友達募集や仲間募集は、以下のような形が主流になっていると思います。
Discord掲示板:ゲームや趣味の仲間募集で特に盛ん。サーバーへの招待リンクや、DiscordのIDを掲載してフレンドリクエストを募る形が多い
SNSでの募集:Xで趣味タグを使って呼びかけたり、プロフィールに「◯◯好きな人と繋がりたい」と書いたり
特に趣味の仲間募集やゲームの仲間募集は、Discord経由で完結することが多くなっていると感じます。
リアルタイムでやりとりができて、ボイスチャットも利用できて便利な形だと思います。
それでも、これらが合わない人もいるはず
どちらの形にも、合わない人がいるのではないかと思っています。
Discordを使いたくない・使っていない人:新しいツールを増やしたくない、覚えられない、通知や常時接続の感じが合わない、過去に嫌な経験がある、アプリを用途で使い分けているなど
SNSで自分のアカウントから募集したくない人:フォロワーに見られたくない、身元を追われたくない、匿名性を保ちたい
使い慣れたツールのほうが安心できる、という感覚もあると思います。
新しいものを次々覚えるのが得意な人ばかりではありませんし、自分のペースで長く使えるツールを大切にしたい人も多いのではないでしょうか。
メールで文通のように、ゆっくりとやりとりをしたいという人もいるでしょう。
直接接触するのが怖い人もいる
これらの主流は、ある程度「直接接触する」構造になっている部分があります。
Discordなら、IDを交換してフレンドリクエストを送ったり、サーバーに参加したりする
SNSなら、プロフィールや過去の投稿から身元が追えてしまう
相手がどんな人かわからないまま、いきなりフレンドになったり、サーバーに入ったりすることに、不安を感じる人もいると思います。
一度やりとりをしてから、「この人なら大丈夫そうだな」と思えてから次のステップに進みたい、という感覚もあるはずです。
段階を踏みたい人
最初はメールや匿名の連絡先で様子を見たい
合いそうだと思えたら、Discordなど別のツールに移ってもいい
合わなさそうなら、そこで静かに離れたい
いきなり同じツールやコミュニティに入ると、離脱するときに気まずさが出てしまうこともあります。
段階を踏めると、そのあたりの気持ちの負担が軽くなるかもしれません。
TSUNAMENTALが想定している使い方
掲示板そのものは広場として機能し、実際のやりとりは外部で行われます。
連絡手段は投稿者が自由に選べる 設計になっています。
使い方は大きく分けて、「直接やりとりする形」と「クッションを挟む形」があります。
① 直接やりとりしたい人向けの使い方
最初からDiscordやLINE、Teamsなどでやりとりをしたい人は、そのまま連絡先を載せてもらって大丈夫です。
掲示板にDiscord ID、LINE ID、Teamsの連絡先などを載せる
連絡してきた人と、そのままそのツールでやりとりを始める
この使い方は、普通のDiscord掲示板やSNSでの募集とほぼ同じ流れです。
掲示板が「募集の入口」として機能するだけで、やりとりは最初から各ツール上で進みます。
② クッションを挟みたい人向けの使い方
いきなりフレンド追加やDMでやりとりを始めるのは不安、という人は、間にクッションを挟む使い方もできます。
メールを使う方法
掲示板にはメールアドレスだけを載せておく
メールで何度かやりとりして、お互いにやりとりが続きそうか確かめる
問題なさそうなら、そこで初めてDiscordやLINEに移行する
合わないと感じたら、メールの段階で自然に終わらせる
Discordのプライベートサーバーを使う方法
Discordを使いたいけれど、いきなりフレンド追加するのは抵抗がある、という場合、プライベートサーバーを経由する方法もあります。
自分用のプライベートサーバーをあらかじめ用意しておく
掲示板にそのサーバーの招待リンクを載せる
連絡してきた人がサーバーに入って、サーバー内でやりとりを始める
お互いに合いそうだと感じたら、そこでフレンドになってDMに移行
合わなければ、サーバーから退出するだけで関係を切れる
Discordは基本的に「フレンドになる」か「共通のサーバーにいる」必要があるため、DMでいきなりやりとりを始めるにはハードルがあります。
ただ、プライベートサーバーを用意しておけば、フレンドにならなくても事前のやりとりができます。
サーバーの管理に少し慣れている人向けですが、「Discord内でもクッションを挟める方法」として知っておくと、選択肢が広がると思います。
どちらもアリ
使える連絡手段の例です。
メール(捨てアドや匿名のアドレスでもいい)
DiscordのID(直接フレンドリクエスト)
Discordのサーバー招待リンク(サーバー経由でやりとり)
LINE、Kakao Talk
Teams
その他の連絡ツール(SNSのDMなど、「その他」項目に入力する形で対応可能)
「すぐにやりとりを始めたい人」と「慎重に段階を踏みたい人」、どちらの使い方も想定しています。
自分で選べることが大切だと思っています。
連絡手段を自分で選べること
連絡手段を自分で決められるということは、自分のペースや好みに合わせて、他者との関わり方を設計できるということでもあります。
直接的なツール(Discord、LINE、Teamsなど)でサクッと始めたい人は、そのように
一度クッションを置きたい人は、メールやプライベートサーバーなどから始めて、段階的に移行
アカウントを出したくない人は、匿名のメールだけでやりとり
どれが正解ということはなく、その時の気分や相手との関係に応じて、自分で選べるということが大事だと思っています。
オールドスタイルだけど、それで機能する領域があると考えている
掲示板という形は、確かに古いです。
今どきのUIやリアルタイム性を期待してきた人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
ただ、「広場に投稿をしてみて、合う人が拾ってくれる」というシンプルな構造は、今でも機能する場面があると思っています。
自分のフォロワー数や属性で判断されない
アルゴリズムに表示を左右されない
リアルタイムの応答を求められない
見ない日があっても大丈夫
この「ゆるさ」は、SNSとは違う種類の安心感を持っていると感じています。
メンタル・生きづらさを抱える人との相性
TSUNAMENTALは、生きづらさを抱える人が使いやすい場所であることを目指しています。
そういう人たちにとって、この「ゆるい掲示板」の形は、わりと相性がいい部分があるかもしれません。
「見られている」プレッシャーが少ない
「常時接続されている」感覚が求められない
「関係を築かなければ」というプレッシャーから距離を置ける
合わない相手なら、自然に離れられる
投稿もすぐに消せる
関係性の強制力が弱いということは、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
ですが、「強い関係を築くこと」自体が負担になる時期の人にとっては、このくらいの距離感がちょうどよかったりするようにも思います。
デメリットも正直に
この形を選んでいることで、できないことや不利なことも当然あります。
投稿数が少ないとそもそも成立しにくい
若い世代には馴染みがない形式
こういった点は、正直に認めたうえで、それでもこの形を選んだ理由のほうが勝る、と考えています。
おわりに
主流から外れた形ですが、合う人には合うはずだと思っています。
最初からDiscordやLINE、Teamsでやりとりを始めるのもアリですし、「TSUNAMENTAL経由で知り合って、一度クッションを挟んでから別のツールに移る」という使い方もアリです。
Discord掲示板全盛の時代に、あえて古い形でやっている意味があるとしたら、「選び方を自分で決められる」という部分にあるのかもしれません。
地味で派手さもない場所ですが、そっとあり続けられるサイトにしたいと思っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。